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急性心筋梗塞はどんな症状? なってしまったらどうすればいいの? どんな治療が必要?

こんにちは。ヒデです。

前回に続いて『急性心筋梗塞』の話をしたいと思います。

今回は、実際どんな時に急性心筋梗塞を疑うのか?つまり、心筋梗塞の症状はどんなものか?

もしも急性心筋梗塞になってしまったら、どうすればよいのか?

急性心筋梗塞の治療はどんなものがあるのか?   などについて書きますね。

急性心筋梗塞になってしまったら…

どんな人が急性心筋梗塞になりやすいの?

では、まず急性心筋梗塞になりやすい人とはどんな人でしょうか?

急性心筋梗塞は、動脈が加齢などにより悪く(硬く)なる動脈硬化により起こる病気のひとつです。

同様に動脈硬化により起こる病気には、次のようなものがあります。

  • 狭心症(心臓の血管(冠動脈)が細くなる病気)
  • 脳梗塞(脳へ行く動脈が詰まる病気)
  • 認知症の一部(同じく脳へ行く動脈が細くなる/詰まる病気)
  • 閉塞性動脈硬化症(足の動脈が細くなる/詰まる病気)    など

では、このように動脈が細くなる原因は何があるのでしょうか?

次のようなものが当てはまる方には起こりやすいので注意が必要です。当てはまるものが多ければ特に危険ですよ!

  • 糖尿病がある
  • 高血圧がある
  • コレステロールや中性脂肪が高い
  • 血のつながってるご家族が上のような動脈硬化により起こる病気になったことがある
  • タバコを吸っている または 吸っていた
  • 腎臓が悪い または 透析をしている
  • 肥満がある または メタボリック症候群を指摘されている
  • 尿酸値が高い                      など

いかがですか?いくつ当てはまりましたでしょうか?

急性心筋梗塞を疑う症状とは?

では、どのような症状が出れば、急性心筋梗塞を疑うのでしょうか?

典型的には「これまで経験したことがない、胸全体がしめつけられるような痛みで、15分以上続く」ことが多いようです。

しかし、高齢者や糖尿病がある方はそれほど強くない症状の方もおられます。

一方で、若い方は身の置き所がないほどの痛みを訴えられたりします。

また、中には、奥歯の痛み、左腕全体の痛み/だるさ、おなかの痛み などで来院される方もおられます。

痛みで冷や汗や嘔吐、意識が遠くなる感じなどがある方は、特に急性心筋梗塞を疑います。

一方で、押さえると痛い(圧痛がある)場合や、深呼吸で痛みが強くなる場合などは、あまり急性心筋梗塞を疑いません。

また、前の記事に書いた通り、タレントの松村邦洋さんのように、急性心筋梗塞が起こった瞬間に心肺停止状態となる方もおられます。

こちらの記事を参考にしてください➡ 急性心筋梗塞は若い人でも急に命を落とす。 生死の境はどこ?

ちなみに、急性心筋梗塞が起こるのは、運動しているときだけではなく、安静にしているときや寝ているときにも起こります。

基本的には前兆はないことが多いです。しかし、時にちょっとでも動くと起こる胸の圧迫され感じが繰り返す前兆があることもあります。

参考➡ 急性心筋梗塞は突然起こる⁉ 前兆はないの? 狭心症との違いは?

急性心筋梗塞を疑う症状があれば、迷わず救急車を呼んでください!

急性心筋梗塞を疑う症状があれば、必ずすぐに救急車を呼んでください。

救急車なんて大げさな とか、 病院がすぐ近くだから など考えずに、救急車を呼んでください。

なぜか? 急性心筋梗塞の患者さんの14%以上の方が、病院到着前に心肺停止状態になっているという報告があります。

これは、主に致死性不整脈によるものです。 この説明はこちらの記事を参考にしてください➡ 急性心筋梗塞の方に致死性不整脈が起こるとどうなるのか?

この致死性不整脈が自宅または自家用車の中などで起こると、命を落とす確率が非常に高くなります。

ですから、迷わずすぐに救急車を呼んでください。

救命率をあげるためには、カテーテル治療までにかかる時間をいかに短くするかが重要です!

救急車を要請してから救急車到着まで

救急車を要請してから救急車到着までは、全国平均で7分程度といわれています。

しかし、その間に致死性不整脈による心肺停止状態になる可能性があります。

できるだけその方の近くにいて、様子を見るようにして下さい。

特に急に意識がなくなり、動かなくなった場合には、心臓マッサージなどが必要になることがあります。

呼吸、脈拍がない場合には、迷わず心臓マッサージを開始してください。

周囲に別の方がおられるときには、AEDを取りに行ってもらってください。

なお、AEDのある場所は、「日本全国AEDマップ」というスマホのアプリがありますが、普段から場所を確認しておくことが重要です!

参考➡ 急性心筋梗塞は若い人でも急に命を落とす。 生死の境はどこ?

 

実は、AED、Amazonで購入できたりもします。( ゚Д゚)

 

急性心筋梗塞の治療

急性心筋梗塞と診断された場合、一般的には緊急の心臓カテーテル治療が行われます。

心臓カテーテル治療は、手首、肘 または 足の付け根(鼠径部) からカテーテルという長いストローのような筒を入れて、心臓の血管の詰まっているところを治しに行く治療です。

詰まっている原因となっている血の塊(血栓)を吸い、最後にはステントとよばれる金属の管を入れて終わることが多いです。

ステントをOCTという特殊な機械で見た画像がこれになります。

ちなみに、この画像のステントの長さは約12mm(状況によっていろんな大きさのステントがあります)ですので、非常に小さいものであることがわかってもらえるかなと思います。

このステントは、画像中央やや上の絵のように、バルーン(風船)に乗せて血管の詰まっている場所までもっていき、そこでバルーンを拡張させて、このステントを血管にくっつけて終了です。

急性心筋梗塞の入院期間は1~2週間 その間は心臓リハビリテーションを行っていく

急性心筋梗塞の入院期間は、通常は1~2週間のことが多いです。

入院するお年寄り

カテーテル治療の1~2日後には、症状は良くなっていることが多く、早く退院したいという方が多いのですが、やはり危険な不整脈などのリスクがあるため、1~2週間は入院していただきます。

急性心筋梗塞は、心臓の筋肉の一部の細胞が死ぬ(壊死を起こす)病気です。

その後すぐに、心臓に負担がかかると、致死性の不整脈や、心臓の破裂などが起こりやすくなります。

ですから、心臓リハビリテーションというものを行いながら、慎重に心臓に負担をかけていきます。

ベッドにもたれて座る ➡ 座る ➡ 立つ ➡ ちょっと歩く ➡ 歩く

という風に何日かかけて行っていきます。

退院後は、外来での心臓リハビリテーションへの通院が望ましい

退院後、適切な運動は必要になりますが、やはり心臓に負担がかかる運動はしばらく避けてもらった方がいいです。

ですから、心臓の状態を見ながら運動してもらえる『心臓リハビリテーション』というものに通院することが望ましいとされています。

ただし、病院によっては実施していない場合があります。

外来での心臓リハビリテーションの詳細はこちらで説明しています。➡『心臓リハビリテーション』 その必要性、実際の内容、効果などをわかりやすく解説します。

無理のない範囲で、ぜひ参加してみてくださいね。

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