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座る時間が長いと寿命が縮む!運動してても… ~座位行動が問題~

こんにちは。ヒデです。

これまで、『運動は薬に勝る』『健康のために運動しましょう』という内容を書いてきました。

でも、定期的に運動している人も、座る時間が長いと寿命が縮むというお話をしましょう。

座位行動が問題

座位行動とは

最近、世界では座位行動というものが問題になっているのはご存知でしょうか?

座位行動とは何か?

『座位および臥位におけるエネルギー消費量が1.5METs以下の全ての覚醒行動』と定義されます。

難しいですね。では、これを簡単に言い換えると次のようになるでしょうか。

『起きている(睡眠以外の)時間で座っているもしくは横になっていること』

この1日あたりの座位行動の時間が長いと寿命が短くなるという報告があります。

1日の座位行動の時間が長いと寿命が縮むという研究結果

45歳以上のオーストラリア人の研究データがあります。

その研究のグラフはこのようになっております。

つまり、1日平均11時間以上座っている(もしくは横になっている)人は、4時間未満の人と比べて1.4倍命を落とす確率が上がるということです。

このグラフを見るとわかるように、8時間を超えてくると急にリスクが上がっていくことがわかってもらえるかと思います。

日本人は世界の中でも座りすぎの国民!

日本人はよく働きますよね。

世界と比較すると、休暇の日数もかなり短い。

でも、座っている時間は世界と比較して非常に長いんですよ。

ここに世界の20か国の1日の座位時間を比較した表があります。

どうですか?驚きませんか?

たしかに、最近は仕事中はほとんど座ってパソコンに向かっている方が多いのではないでしょうか。

昔は、電話が鳴ればそれをとるために歩き、資料を集めるためにはその資料を探しに行き、もちろん買い物は歩いていきましたし、振り込みは銀行へ行き、テレビのチャンネルをかえるためにはテレビまで行く必要がありました。

今はどうでしょう…。携帯電話やメールで連絡をとり、ネットで資料集め、ネットショッピングやネットバンキングを使い、色んなものにリモコンがあります。

そうですね。座っていても何でもできる時代になってきましたね。

定期的に運動している人でも座位行動の時間が長いと寿命を縮める⁉

いえいえ、私は普段から運動しているから大丈夫と思っている方はいませんか?

実はこれに関しても興味深い研究結果があるので、このことにも触れておきますね。

下のグラフは1週間あたりのウォーキングなどの運動時間毎に座る時間とその死亡リスクを示したグラフです。

特に注目したいのは、このグラフの一番右の4本の棒グラフです。

この集団は、週に5時間以上ウォーキングなどの運動をしている人たちのデータです。

週に5時間以上ということは、ほぼ毎日に近いくらい運動をしているとみても良いのではないでしょうか。

その中で、1日11時間以上座っている(もしくは横になっている)人たちは、8時間未満の人たちと比べて1.57倍命を落としやすいという結果です。

つまり、定期的に運動をしていても、1日の座位行動時間が長いと、寿命が短くなるということを表しているんですね。

これを聞くと怖くないですか? |д゚)

「座りすぎ」が寿命を縮める

長生きしたければ座りすぎをやめなさい

テレビ番組では教えてくれないこと! テレビの視聴時間も…

最近、テレビでよく健康関連の番組をみますよね。

歩くことで健康になろう! とか 歩くことで認知症を予防しよう! とか。

でも、このテレビ番組では教えてくれないデータを紹介します。

こちらは、イギリス人のデータですが、テレビの1日平均視聴時間と歩行速度、握力を比較したグラフです。

10年間のテレビの1日平均視聴時間が長くなればなるほど、歩行速度が遅くなっていることがわかります。(握力は変わっていませんね)

この歩行速度は、最近話題になっている『フレイル』や『サルコペニア』という健康寿命を縮める病態に深く関与します。

詳しくは次の記事を参考にしてください!

・フレイル ⇒ 来年度から始まる『フレイル健診』 フレイルって何?

・サルコペニア ⇒ 健康寿命を短くする『サルコペニア』とはどんな状態でしょうか。

つまり、テレビの視聴時間が長いと、寿命が縮むという結果ですね。

このことについては、おそらくテレビ番組で触れることはないのではないでしょうか。(*_*;

途中で少し歩くだけでも、リスクは減るかもというデータも。

ただ、この座位時間に関して、途中で少しだけ歩くだけでもリスクは減るかもしれないというデータもあります。

こちらはオーストラリア人のデータですが、食後、座りっぱなしと軽く歩いた場合、速足で歩いた場合の血糖の変化をみたグラフです。

最近、『血糖の急激なアップダウンが危ない』ということがよく言われます。

このグラフで見ると、食後、20分に1回ずつ歩くと血糖の上昇がましになるという結果が出ています。

しかも、この歩く速さは関係ない結果ですので、2分間家の中をブラブラと歩くだけでも血糖が上がりにくいということですね。

ですから、もしかしたら、テレビ番組でも(民放であれば)CM中に家の中をちょっと歩けば、ちょっとリスクは減らせるのかもしれませんね。

(このこともテレビ番組では触れませんよ。CMあっての番組ですからね!(;・∀・))

“座りっぱなし”でも病気にならない1日3分の習慣 (青春新書プレイブックス)

最近では、時計が立って歩くように指示をしたりします。

上のような研究結果があるからでしょうか、Apple watchなどのスマートウォッチでは、一定時間座っていると立つように促します。

私が持っているFitbitのスマートウォッチでも、1時間に250歩を歩かないと、バイブで教えてくれます。

Apple watchでは次のような3つの円を作るように促されます。

ここで注目したいのが、エクササイズとスタンドが別々に評価されているところです。

つまり、エクササイズ(運動)をしっかりしていても、そのほかの時間も1時間に1分間は立ちなさいよということです。

なるほど、今まで説明してきたことが、Apple watchにはすでに組み込まれているのですね。

なんだか、不思議ですね。

テクノロジーが進んだことにより、人間は歩かなくなり、それが健康を害することを知って、これをテクノロジーで予防しようとする…。 (*’▽’)

また、最近ではステンディングデスクという、立ったままパソコンがうてるデスクを採用している会社もあるようですよ。

つまり、みなさん、座りすぎに注意しましょう。

長時間座らないといけないときでも、数分で良いので立って歩きましょう。

では、みなさん、今日も元気にお過ごしください!

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