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新型コロナウイルス肺炎の最前線となってしまった奈良県で働く医師として感じた不安

こんにちは。ヒデです。

昨日、奈良県の病院に、中国に行ったことのない60代日本人男性が新型コロナウイルスに感染し入院したというニュースが流れました。

私は奈良県の病院に勤務しているので、非常に身近なところで、武漢に行ったことのない1人目の患者さんが出たことに驚きとともに動揺しました。

その最前線となってしまった奈良県で医師として働いており、色々と感じたことを書きたいと思います。

日本は海外から入ってくる新しい感染症を防げるのか?

『風評被害』という名のもと、隠される情報

2020年1月28日に厚生労働省が、奈良県在住のバスの運転手が新型コロナウイルス肺炎と診断された件について会見を行いました。

ここで、『風評被害』という名の下で、多くのことが公表されませんでした。

例えば

  • 観光バスの経路
  • 立ち寄った観光地
  • かかった医療機関
  • 入院した医療機関  などなど

いったい、この国は何を守り、そして何を犠牲にしようとしているのかと思ってしまいます。

必要以上の不安をあおるから、公表しないと…。

いえいえ、東京から大阪までどこに立ち寄ったかわからない方が、よほど不安です。

それを公表しない方がよほど風評被害が大きいことはわからないのでしょうか?

決して、国民側に立った会見ではないことは誰の目にも明らかでしたよね。

私はこの『風評被害』という言葉が嫌いです。

国が色々と隠すから、余計に国民が様々なことを信じられなくなる…。

東日本大震災の教訓はないのでしょうか。

奈良県は立ち寄った観光地を奈良公園と公表

2020年1月28日に厚生労働省の会見の後、奈良県も会見を開きました。

しかし、この会見でもほとんど何も公表されませんでした。

正直、何のための会見??と思ってしまいましたね。

「奈良県では1か所だけ観光した。」

「感染したのは奈良県内ではないと思われる。」 しか心に残りませんでした。

誰もそんなことを知りたいわけではないですよね。

しかし、2020年1月29日に奈良県知事が、奈良県の観光地が奈良公園であることを公表しました。

やはり、どこかわからない方がよほど県民を不安にするということに気づいたのではないでしょうか。

しかし、他の観光地に関しては、公表を各自治体の判断に任せると話されました。

まあ、奈良県知事が他府県のことを公表することはできませんから仕方ないでしょうね。

いったい、各都道府県は公表することで何を恐れているのですか?

風評被害? こうなれば、風評被害ではないでしょう。

公表しないことの不安の大きさと、実際の被害を考えたうえで、適切な判断がなされることを祈ります。

観光地への打撃?そんなこと言っている場合ではなくなっていると思いますが!

奈良県の医療現場にも入ってこない情報

さて、皆さんは、医療現場には最新の情報が入ってきていると思われているのではないでしょうか。

このような状況になって、私も初めて知りましたが、医療機関にも何も情報がありません。

奈良県で発症した患者さんがどこの医療機関をかかって、どこに入院しているかさえ、どこからも情報が来ないことに驚いています!

皆さんもTwitterやインターネットで、それぞれどこの医療機関かなどは噂が流れているのでご存知の方も多いと思います。

もちろん、それが正しい情報かどうかはわかりません。

でも、医療現場もその『噂』しか知らないのです!

下手すれば、ワイドショーをよく見ている患者さんの方が情報が早かったりします…。

どう思われますか??

正直、あり得ないと私は思います。

それでどうやって早期に患者さんを見つけろというのでしょうか?

最初にかかった医療機関は素晴らしい対応をしたと私は思う

今回、奈良県で発症した患者さんは、2020年1月17日に奈良県の医療機関にかかり、検査を行い経過観察となったとされています。

しかし、この段階でこの医療機関から保健所に報告したと報道されています。

これが本当であれば、素晴らしい対応だったと私は思います。

なぜか…

厚生労働省から出ている新型コロナウイルス感染症の疑い例に対するスクリーニング検査に関しては、

(ア)武漢市への渡航歴
(イ)「武漢市への渡航歴があり、発熱かつ呼吸器症状を有する人」との接触

のいずれかの方に必要のため、保健所に報告するようにとしています。

でも、今回はこの(ア)にも(イ)にも当てはまらない症例です。

それでも、この患者さんが「武漢の観光客を乗せた」と話したことから、保健所に報告したと思われます。

まあ、それでも経過観察の指示だったのでしょうけど…。

ここでしっかり対応できていれば、もっと不安は少なかったのではないでしょうか。

ちなみに、この厚生労働省からの検査の件について、症状のない人から人への感染は考えていないんだなと思うと、これでよいのかと思ってしまいます…。

武漢から帰国した人は検査を受けたうえで帰宅⁉

2020年1月29日のチャーター機第1便では武漢から約200人の方が帰国されました。

武漢では大変であっただろうと思われます。お疲れさまでした。

ただ、海外では一旦2週間ほど、ホテルなどで様子を見てから帰宅としている中、日本は帰宅が基本となっているようです。

多くの方はホテルに滞在することを希望されたようですが、やはり感染を防ぐためには強制にするべきではと私は考えます。

しかも、2人は検査さえも拒否して帰宅したとの報道…。

なぜ帰国の条件に検査を行うことを入れなかったのでしょうか?

また、12人ほどが入院したとのこと。

本当に帰宅された方々は大丈夫なのでしょうか?

マスコミの報道にも疑問があります。

帰国された方2名が顔を出して実名でインタビューに答えていました。

そのインタビューに多くの報道陣が感染しうる距離で取材していました。

マスクはされていましたが、それでよいのでしょうか?

また、一方でチャーター機に乗った医師と看護師は顔を写さずに報道していました。

それであれば、帰国された方の顔も写すべきではないのではと私は思います。

 

今回の新型コロナウイルス肺炎のことで、ここ数日感じたことを書いてみました。

今回の肺炎がどれほど恐ろしいものかは、まだわかりません。

しかし、この国が新しい感染症への対策はどうなんでしょう?

私には、決して十分とは思いませんが、皆様にはどう映りましたでしょうか?

新型コロナウイルスが、実はインフルエンザ程度のウイルスであった… という様な結論になることを祈りましょう!

 

手洗い、うがいはしっかりして予防に努めましょう!

では、みなさん、今日も元気にお過ごしください!

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